株式会社Spider Labs

アドフラウド対策ツール「Spider AF」を提供する株式会社Spider Labsのブログです。

新しいアドフラウド対策、SHARED BLACKLISTのご紹介

こんにちは、Phybbitの大月です。
アドフラウド対策ツールのSpiderAFを提供しています。

先週リリースしたSHARED BLACKLISTがとても反響よく、こちらのブログでもご紹介しようと思います。

prtimes.jp

SHARED BLACKLIST

まずは今回共同リリースをしてくださった会社様へ
急な企画なのにも関わらず、無理を押して一緒にリリース書いて頂き、誠にありがとうございます!
また、ギリギリすぎて間に合わなかった皆さん、すいません!!
随時参加メンバーは共同プレスリリースを配信していくつもりですので、皆様楽しみにしていて下さい!

SHARED BLACKLIST MEMBERS(SBL MEMBERS)の発足経緯

実は今回リリースしたものが2つありまして、、、SHARED BLACKLIST(SBL)とSHARED BLACKLIST MEMBERS(SBL MEMBERS)です。
内容はずばりその名の通り、

です。

従来のSpiderAFでは、各社毎にブラックリストを用意し提供しておりました。

しかし、第一回アドフラウド勉強会のパネルディスカッションのQ&Aで、Googleの方(お名前忘れちゃいました。。すいません!)から、「結局各社でどんなにアドフラウド対策しても、そのブラックリストや手法が各社で独立している限りイタチごっこは終わらないんじゃないか?」と言うご指摘を頂いた事が発端です。
元々そのような構想はあっても、各社の折り合いがついてい状況でした。
しかし、アドフラウド勉強会を重ねていくうちに、各社の担当者さんが同じ意識を持つようになり、今回のSHARED BLACKLISTに至りました。

その思いに賛同してブラックリストをシェアして頂いている、現在のSHARED BLACKLIST MEMBERSは以下の通りです。

まだまだ新しいメンバーを募集中です!
気になったら是非こちらまで!

SHARED BLACKLIST(SBL)とは?

さて、実際のSHARED BLACKLISTの中身ですが、「IP」と「ドメイン, URL / App ID」の2種類があります。 MEMBERSの皆さんは、SpiderAFを通して上記をお互いにシェアします。

IPのブラックリスト

毎日数十億以上のアクセスを解析しているSpiderAFで作られる、非常に精度の高いブラックリストです。
SpiderAFがGIVTの解析で使っているブラックリストと、シェアードブラックリストメンバーズの報告のあったリストの情報が取れます。
IPとそれぞれ何故ブラックリストに入っているか、カテゴリー情報(例 データセンター、bot net等)がついてます。

ドメイン, URL / App ID ブラックリスト

シェアードブラックリストメンバーズの報告のあったメディア、SpiderAFの監視チームによって発見されたメディア、SpiderAFの監視クローラーが発見したメディアのドメイン、URL、app ID情報が取れます。
こちらもドメイン情報だけでなく、何故それがブラックリストと判定されたか、カテゴリー(例 アダルトやポップアンダー等)やそのレベルの情報も一緒に取得できます。
広告主様毎に気をつけたいカテゴリーやレベルが変わると思いますので、そちらは各社で調整できる仕様です。

こちらのシェアードブラックリストはまだまだ未完成ですが、今後メンバーズの皆様のお力を借りて、どんどんブラッシュアップさせていく予定です。
随時ご報告させて下さい!

その後の野望

さて、このブラックリストですが、将来的にはいろんな人が共有し、更に共有した人にインセンティブが渡る仕組みにしたいなと考えています。
(まだまだどうなるか分かりませんが。。。)
そもそもシェアードブラックリストは我々SpiderAF単体だと「業界の健全化」の抜本的な解決にはならないので、できればモーメンタムさんやIASさんやAdjustさんやAppsflyerさん等、アドフラウドと戦う他の皆さんともシェアしたいと思っています。
(もちろん、我々がもっと大きく&世界規模になる必要がありますが)
もちろん一方的にシェアはみんなヤダと思うはずなので、何かしらインセンティブが渡る仕組みにしたいのです。
それこそ、身を切ってアドフラウド対策してる広告配信事業者も、一般のハッカーでも、情報シェアする人には全員にインセンティブが渡るべきだと思っています。
これ、ブロックチェーンでうまくいかないか?と期待していたりします。
誰かアイディアあったらご連絡下さい。

なんだかまとまらない締めですが、私個人の野望でした。